映画『大仏さまと子供たち』上映会

10月2日(日) 午後6時〜7時45分/ 場所:西大寺 興正殿

戦災孤児たちが古都奈良で観光案内をしながら、元気に生きていく感動の映画です。
古き奈良の風景を楽しみながらも、少年たちの笑いと涙の物語をこの機会にご覧ください。

〜 記憶で描いた作品のワンシーン 〜

大佛さまと子供たち.jpg

   【 作品の感想 】

今年の1月、戦後まもない頃の奈良を楽しめる映画として、本作品を軽い気持ちで鑑賞しました。ところがそんな懐かしさに浸るレベルでは済まされない、ほんに心へ残る作品だったのです。
本物の戦災孤児を出演させ、映画の上映によってその子供らの親類・縁者に気づいてもらう狙いに感銘しながらも、作品自体が湿っぽくならずに成立させる清水宏監督の手腕に驚かされました。
物語としては、戦災孤児が奈良の観光ガイドをしながら、たくましく生きていく姿が描かれています。イラストでは、そうした記憶に残るシーンを(記憶だけで)描きました。
ガイドといっても正確な知識があるわけでなく、えらくいい加減です。「金剛力士像は左甚五郎の作」と言い切ったり、お客さんがいるにも関わらず、途中でその一行から抜け出したりと、やりたい放題。
そんな子供たちの中で主役を張る岩本豊くん(ご存命なら75歳くらい? 大きな鼻が歪んでます)の存在が、この映画を忘れられないものにしてくれています。「頼んまっさ」とか「アホくさ」とか、おっさん臭い大阪弁のセリフが続出で、ええ味を出しているのです。
……ということで、東大寺を中心に奈良の街を縦横無尽に走り回る子供たちに、再びスクリーンで会えることが楽しみで仕方のない、今日この頃なのでございます。

ならまちシアター青丹座プロデューサー 平田 幸一